概要
PowerShellには、システムのパフォーマンスを監視するための便利なコマンドがたくさんあります。その中でも、Get-Counterコマンドは、システムの各種カウンターを取得してパフォーマンスデータを収集することができます。この記事では、Get-Counterコマンドを使って、Windowsシステムのプロセスのパフォーマンスを監視する方法を解説します。
構文
Get-Counterコマンドの構文は以下の通りです。
Get-Counter [-Counter] <String[]> [-ComputerName <String[]>] [-SampleInterval ] [-MaxSamples ] [-Continuous]
- Counter: 監視するカウンタの名前を指定します。ワイルドカードを使用することができます。
- ComputerName: 監視するリモートコンピュータの名前を指定します。省略した場合は、ローカルコンピュータが監視対象となります。
- SampleInterval: サンプルの間隔を秒単位で指定します。既定値は 1 秒です。
- MaxSamples: 監視する最大サンプル数を指定します。既定値は 10 です。
- Continuous: 監視を継続的に行う場合に指定します。このパラメータを指定すると、Ctrl+C を押して監視を停止するまで、コマンドレットが実行されたままになります。
使用例
以下の例では、Get-Counterコマンドを使って、システムのCPU使用率を監視する方法を示します。
# システムのCPU使用率を取得する Get-Counter -Counter '\Processor(_Total)\% Processor Time' -SampleInterval 1 -MaxSamples 5
このコマンドは、システムのCPU使用率を1秒ごとにサンプリングし、5回分のデータを取得します。取得したデータには、日時、カウンター名、インスタンス名、値、種類などが含まれます。
Get-Counterコマンドを活用すれば、プロセスのCPU使用率、メモリ使用量、ハンドル数、I/O操作数など、さまざまなパフォーマンスカウンターを取得して、Windowsシステムのパフォーマンス監視を実現することができます。
コメント