[PowerShell Core 入門] for 文

PowerShell における繰り返し処理には for、foreach、while、do whileなどがあります。

今回は、for 文について説明します。

for の構文

for 文は、主に指定した回数分、処理を繰り返して実行します。

以下に、PowerShell Core における for 文の書式を示します。

for (初期化式; ループ条件式; ループ更新式){
  ...繰り返し処理
}

「初期化式」でループ変数の初期値を設定し「ループ条件式」が真(True)である場合は、繰り返し処理を実行します。繰り返し処理を1回処理するごとに「ループ更新式」を実行します。

forの使用例

以下は ループ変数（$i）が1〜10までの間繰り返して処理を実行する例です。ループ条件式は 「変数 $i が 10以下」を表し、ループ更新式は、処理を1回実行するごとに $i に 1を加算しています。

$x = 0

for ( $i = 1; $i -le 10; $i++ ) {
  $x += $i  
}

Write-Host $x

break キーワードによる処理の中断

break キーワードを使用すると、for文を中断して、繰り返し処理の外側へ抜けることができます。

以下は、10回処理を繰り返す for 文ですが、ループ変数 $i が 5 と等しい時に繰り返し処理を中断します。

$x = 0

for ( $i = 1; $i -le 10; $i++ ) {
  if ( $i -eq 5 ) {break}
  $x += $i
}

Write-Host $x

continue による処理の継続

continue キーワードを使用すると、for文を中断して、繰り返し処理の先頭へ戻って処理を継続することができます。

以下は、10回処理を繰り返す for 文ですが、ループ変数 $i が 5 と等しい時に繰り返し処理の先頭に戻って処理を継続します。

$x = 0

for ( $i = 1; $i -le 10; $i++ ) {
  if ( $i -eq 5 ) {continue}
  $x += $i
}

Write-Host $x

まとめ

for 文は、最も基本的な繰り返し処理の１つです。

よく使用しますので、これを機会にマスターしましょう。