過去にWindows PowerShell 入門をこのブログで取り扱ってきました。
しかし、紹介してきたものはPowerShellのバージョンが1.0でしたので、今回からはバージョン2.0を用いて改めてPowerShell入門を連載していきたいと思います。
これからPowerShellを始めようとしている方も、もうすでにPowerShellを使用している方も、改めてPowerShellを学んでみませんか?
さて、前置きはこれくらいにして「PowerShellってなんだろう?」というところから始めていきましょう。
PowerShellとは Microsoftが開発した新しいシェル&スクリプティング環境です。
新しいとはいっても2006年に登場していますから、すでに歴史のあるシェルと言えるでしょう。
Windows OSのこれまでのシェルと言えば、コマンドプロンプトやエクスプローラが代表的なものです。
Unix系では csh, bashなどが該当します。
これまでのWindowsのシェル環境は Unix系のシェルと比較すると貧弱なものでした。またWindwosはサーバーOS市場にも進出してきました。これを管理するためのシェルとしてはDOSプロンプトやコマンドプロンプトでは十分な機能を持ち合わせおらず、これを補うために、WSH(Windows Scripting Host)と呼ばれるスクリプティング環境が提供されましたが、シェルには統合されませんでした。
こうした背景をふまえて、シェルでありながらスクリプティング環境も備えた Windows PowerShell が開発されました。
Windows PowerShell は.NET Frameworkをベースとしており、その膨大なクラスライブラリを使用したスクリプトや関数を作成することができます。
またインタプリタ環境であるために、作成したスクリプトをコンパイルしなければならないと言うことはありません。
さらに、PowerShell 2.0からはバックグラウンドジョブやリモート処理、PowerShell ISEと呼ばれる専用の開発&実行環境もあります。
ではPowerShell 2.0はどこで入手できるのかというと、Windows 7やWindows Server 2008 R2であれば標準搭載されています。
Windows 7では「アクセサリ」の中にPowerShellがあります。
そのほかのOS(Windows XP移行)はWinodws Updateから入手することができますので、是非これを機会に導入してみましょう。
次回からは実際にPowerShellの操作方法について説明していきます。
(なお管理人の都合により、不定期で記事を投稿しますので見逃さないようにチェックしてくださいませ)
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