タブ補完とは、PowerShellコンソールに途中まで文字を入力して[Tab]キーを押すと、残りを自動的に補完してくれる機能のことをいいます。
例を挙げながら説明します。
・ディレクトリ/ファイル名補完
ディレクトリ名やファイル名を途中まで入力して[Tab]キーを押すと、カレントディレクトリ内にあるディレクトリ名やファイル名を補完します。
例えば C:\Work フォルダ内に Apple と Application という2つのフォルダがあるとしましょう。
C:\Work
+Apple
+Application
PowerShellコンソールでカレントディレクトリが C:\Work であるときに Apまで入力して[Tab]キーを押すと Apple、もう一度[Tab]キーを押すとApplication といったように補完が行われます。
[Tab]キーを押すと下図のようにAppleやApplicationと補完される。
・コマンドレット名の補完
コマンドレットも補完することができます。
例えば 「Get-」と入力して[Tab]キーを押していくと、「Get-」で始まるコマンドレット名が次々に表示されます。
・パラメータ名の補完
コマンドレットのパラメータも補完することが出来ます。
例えば「Get-Date -」と入力して[Tab]キーを押すとGet-Dateで使用できるパラメータを補完します。
・変数名の補完
変数名も補完することができます。
例えば、コンソール上で過去に $hiro という変数を使用したことがある場合、$hi と入力して[Tab]キーを押すと、$hiroと補完されます。
$hi まで入力して[Tab]キーを押すと
・プロパティ/メソッドの補完
プロパティ名やメソッド名を補完することができます。
例えば、$Noに数値の1を代入したあと、「$No.To」まで入力して[Tab]キーを押すと ToStringメソッド名を補完します。
$No.Toと入力して[Tab]キーを押すとToStringメソッド名を補完する。
・レジストリパスの補完
レジストリパスも補完できます。
例えばHKCU: にて「So」と入力して[Tab]キーを押すと「.Software」と補完されます。
「.Software」と補完される。
以上のように[Tab]補完を使うと入力の手間が省けますので、是非使用しましょう。
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